アスファルトの隅から茎を伸ばして、かわいい黄色い花が咲いています。
空き地や道路わきによく見かける馴染みのある花だけど、名前は知らない。そんな植物ってたくさんありますよね。
この花もそんな植物のひとつですが、調べてみるとこの花は「オニタビラコ(鬼田平子)」という名前のよう。
キク科オニタビラコ属、5月~10月頃まで咲いている場所もある長い期間咲く花で、日本全土、そして中国やオーストラリアにも広く分布しています。原産国に関しては日本産、在来種としている記述もありますが、東南アジア、インドなどとする記述もあるようでハッキリわかりませんでした。
また最近の研究では茎の立ち方や色、花付きなどそれぞれの特徴から、アオオニタビラコとアカオニタビラコ、更にはアイオニタビラコに分類される・・・?という新分類法もあるとかで、まだまだ解明途上という感じも。専門的な性質はともかくとして…、気になったのはなぜこんな可愛らしい花に「鬼?」という名前がつくのか?
名前の由来は、オニタビラコに似た「コオニタビラコ=田平子(タビラコ)」の存在があり、より大きい花に「鬼=大きい」、逆に小さいタビラコには「小鬼=小さい」が付加されてしまったのだとか。
また、コオニタビラコは、本来は春の七草である「ホトケノザ」だった花。現在は数も減少していることから、ホトケノザは別の植物に代用されています。
キク科 ヤブタビラコ属、水田の近くに育つので田平子(田んぼのそばに平べったく放射線状に伸びる様子の意味)。
話がややこしくなってしまいましたが…、かわいい花でも鬼になってしまうなんて、植物の命名はちょっと不思議ですね。