しとやかな乙女の姿。清く美しい花「カラー」
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
- 2021年7月17日
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スッと立ち上がった茎に白と黄色の花、カラーという名の語源はくるりと巻いた襟(collar)のカタチからきているのかと思っていましたが、諸説あるようで、ギリシャ語で美しいという意味の「カロス」に由来するという説も。

また、ラッパのような形の白い部分は実は花びらではなく、仏焔苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる葉が変化したもので、中心の黄色い棒状の部分が花なのだそうです。
存在感があり、まっすぐな茎と見栄えのする姿は結婚式のブーケなどにも好まれ、ウェディングドレスとの相性もよい気品と豪華さのある花束としても人気。
ハート型の葉を加えての姿も美しいので、アレンジメントや切り花、鉢植えとしても定番化している植物です。
花言葉は「乙女のしとやかさ」「清浄」。
また最近増えているカラフルな色のカラーも、色別に言葉があり、ピンクの花言葉「情熱」、黄色の花言葉「壮大な美」、紫の花言葉は「夢見る美しさ」…どれもイメージにあう美的な言葉が並んでいます。
分類上はサトイモ科・オランダカイウ属、英名ではCalla lily,と百合のように美しい花として扱われる一方で、Arum lily(里芋百合)、和名の和蘭海芋(海芋カイウは海を渡ってきた芋の意)と、原産国オランダから来たイモという意味も。
葉の形状と球根からは里芋と混同する植物ですが、実は毒性を持ちます。
カラーの花も根も口にすると喉が焼け付くように痛み、葉に含まれるシュウ酸カルシウムの影響で、口内炎、舌炎、皮膚炎などの症状がでてしまいます。
これはサトイモ科のモンステラやポトスなども同様の毒性があるので、室内や庭にある場合、ペットの誤飲にはくれぐれも注意しましょう。