ウメノキゴケ
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
- 2024年1月8日
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古い庭木の松や梅の木の幹に良くみられるウメノキゴケは、地衣類の一種です。

地衣類は菌類の仲間で、藻類(そうるい)と共生して地衣体という特別な構造を作っています。地衣体を構成する菌類は、藻類が作る光合成産物を栄養として利用するとともに、藻類を乾燥や紫外線から守っています。
このため、地衣類は高山の岩場やコンクリート上など厳しい環境の中でも生きていくことができるようです。排気ガスに弱く、大気環境汚染の指標とされる一面もあります。ウメノキゴケが見られる場所は空気が綺麗ということですね。
また、「ウメノキゴケがつくと木が弱る」と思われがちですが、実は順番が逆で、木の樹勢が弱くなっているからウメノキゴケがつくようです。
樹木に寄生するのでなく、着生する植物なのでウメノキゴケ自体が樹木に影響を及ぼすものではありませんが、見た目が悪かったり、木が衰弱したように見えます。
どちらにしても木の樹勢が弱ってきているので、樹勢回復をしてあげましょう。