こちら、黄色くなる前のバナナに見えませんか。しかし、これはバナナではないんですよ。だって鉢植えの根元にあるんですもの。
こちらは、セロジネという植物の偽鱗茎です。偽鱗茎は「ぎりんけい」と読みます。これは茎のところにあり、栄養を蓄えるためのタンクです。こんなタンクがあるなんて、さぞセロジネという植物は不思議な花を咲かせるのだろう…と思いますよね。
実は、セロジネはごく普通の見た目のランです。セロジネのお花だけ見たら、こんな偽鱗茎があるとは思えないほど普通ですよ。あ、でも変わった形の植物に限って、普通なお花を咲かせることもありますよね。多肉植物なんて、特にそうだなあと私は思います。
それましたが、セロジネのお花は、白く、ランのなかでは小ぶりです。セロジネは育てやすく、初心者の方にも向いています。
画像のセロジネは、鉢植えで玄関付近の日当たりの良い場所で育てています。学名はコエロギネで、そのまま呼ばれることがありますが、園芸界ではセロジネという名で流通していることがほとんど。
ぜひお庭にお迎えして、偽鱗茎も観察してみませんか。