top of page

冬の妖精。ドライフラワーのような不思議な質感の白い花「ハナカンザシ」

執筆者の写真: 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

冬の妖精。素敵な呼び名をもつ可憐な白い花「ハナカンザシ」。


冬の妖精。ドライフラワーのような不思議な質感の白い花「ハナカンザシ」


キク科ローダンテ属、オーストラリア原産、本来の開花は3月~5月ですが12月頃の冬場から出回り、風に揺れるフワフワした羽根のような花姿はまさに妖精のよう。


花びらも薄くカサカサとして、まるでドライフラワーのような不思議な質感。実際にドライフラワーにも向いていて、葉はカラカラに乾いて縮んでしまっても、花は生きているかのように色も質感も残るので、リースなどクラフト素材にも好まれます。


花簪(はなかんざし)は和名・流通名ですが、日本では学名のローダンテ・アンテモイデスよりもポピュラーに使われています。


画像にもある丸く光沢のある美しい赤色のツボミが、髪にさすかんざしに似ていることからつけられた名前で、赤と白の混じった膨らんだツボミもまた可愛いらしい姿。


和服でもない限りかんざしを日常的に使うこともなくなりましたが、かんざしの歴史は意外にも古く「縄文時代」にまで遡ります。


古代日本では「一本の先のとがった細い棒には呪力が宿る」と信じられていて、かんざしのような形状のものを身に着けることで魔を払う、邪気を払う、という意味があったようです。


「かんざし」という名前自体も、「髪挿し」や髪に花を飾った様子「花挿し(かさし)」からきているという説もあります。


赤いツボミの美しさ、開花前のふくらんだ白と赤のコントラスト、真っ白な羽根を広げた花、そしてドライフラワーにも…どの様子も楽しめる冬の妖精、ハナカンザシです。

bottom of page