茎の先についたまるいポンポン咲きの花が可愛い、センニチコウ。その手触りは生花でも少しカサカサしたドライ感がある独特の感触。
初夏から秋まで休むことなく長い期間咲き続けてくれるので、寄せ植えや花壇を彩るガーデニングには欠かせない存在でもあります。
千日紅(センニチコウ):ヒユ科センニチコウ属、熱帯アメリカ・メキシコ原産、開花期は6~10月です。
切花にしても、そのままドライフラワーにしても色色褪せることなく鮮やかな色と可愛らしいフォルムを維持してくれる特徴的から、「永久花」「不死花」「千日坊主」「千日草」という呼び方もあります。
夏の間咲き続ける可憐な花といえばサルスベリも思い浮かびますが、サルスベリの和名は「百日紅」、その百日紅以上によく咲くので「千日紅」と名付けられたという説も。2つの花のイメージは違いますが理由としては納得のいく名前ですね。
花言葉にも「変わらない愛情」や「不朽(ふきゅう)」という言葉。いつまでも色褪せない朽ちることのない作品を「不朽の名作」とも言いますが、やはり色が変わらない花としてのイメージが強いのでしょう。
正確には花のようなまるい部分は「苞(ホウ)」という葉が変化した部分で、生物学的な本当の花は苞の上に1ミリほど小さなサイズで咲いている黄色い花の部分です。
画像でもよく見ると紫色の苞の上に1ミリほどぴょこんと飛び出た小さなサイズで咲いている黄色い花が見えると思います。
小さいながらも濃い赤や紫の苞(ホウ)の上にはしっかりと目立つ色で自己主張。センニチコウを見かけたらぜひこの小さなかわいい花姿も観察してみてくださいね。
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