画像はテラリウムが趣味の知人作「神社の鳥居と今年の干支「龍」を配置した縁起物作品です。干支と鳥居+植物のパワーで復興が進み安全で平和な年になりますように。
1月の初詣、2月は節分祭など年の初めは神社に足を運ぶ機会も多いですね。神社のシンボルでもある鳥居は石や木材など材質もさまざまですが、木でできている鳥居って何の木材をつかっているのでしょう。ふと気になり調べてみました。
鳥居の種類は大きく2つに分かれ、形式上照りや反りが施されないスタイルは「神明鳥居(しんめいとりい)」、照りや反りが施されたスタイルは「明神鳥居(みょうじんとりい)」と呼ばれます。ネットを調べた限りでは木材の種類についての記述はあまり見当たらず、情報は少なかったのですが、木造の明神鳥居で日本最大の大きさとされる明治神宮の第一鳥居についての記述がありました。
記述によると創建当時の鳥居は「台湾ヒノキ」で、2020年の鎮座百年記念事業での改修工事時に奈良県吉野郡川上村産の樹齢250年の「吉野杉」を使い建替えられたそうです。現在は台湾ヒノキの伐採が禁止、国産ヒノキでも旧鳥居に使え木材を探すのは困難で全国の優良木材を検討し選ばれたのだとか。選出も大変なご苦労があったことでしょう。
樹齢100年以上の木材入手が困難な時代になり、神社鳥居の建替えも木材から石やコンクリート、金属、樹脂、塩化ビニール製に変わっているそうです。新しい材料や工法、新技術に期待しながらも、大切な森林環境や豊かだった自然資源の保存を考えていかなければなりませんね。
参考記事:https://m-koumuten.jp/blog20230720/ 檜から吉野杉へ。明治神宮の鳥居の建て替えについて考える