花色、花の形ともにバラエティー豊か、花火のように華やかでダイナミック、それでいて繊細な美しさ。愛好家を惹きつけてやまない魅力的な花「ダリア」です。
オーキッド咲き、ポンポン咲き、アネモネ咲き、カクタス咲きなどなど…花型だけでも17種ほどあるスタイルの多さ。世界では2万~3万種の品種があるというので驚きです。
ダリア:キク科・テンジクボタン属、原産地はメキシコ(グァテマラの高原地帯という説)、学名・英名Dahlia、和名を天竺牡丹(てんじくぼたん)開花期は夏から秋、10月頃には全国のダリア園で美しい花が見ごろになるようです。
日本に入ってきたのは江戸時代後期、昭和期には「ダリヤ」という名称が使われ、今ほど派手さはないものの、庭先に咲く家庭の夏花として普及しました。
今では観賞用の代表各ですが、そもそもは「食用として」の用途があったようです。
かつて「ダリヤ(ダリア)は毒がある」と噂が広まっていた時期がありましたが、現在では検証も進み「ダリアは無毒」であり、花も茎も、そしてサツマイモやサトイモのような立派な球根は天ぷらや漬物として食べられています。
そして花の名所「ダリヤ公園」のある山形県、川西町の樽平酒造さんでは、ダリアの球根から造った「ダリア焼酎」も販売。
「ダリア焼酎たるへい」は「米・米麹・ダリアの球根を蒸して細かくしたもの」を発酵させてできた醪(もろみ)を蒸留し、アルコール分を回収。ダリアの球根は30%以上使用。
アルコール度数25度、くせのないフルーティーな味わい、なのだそう。
香りは?味は?ちょっと気になるお酒ですが、ゴージャスな花を想いながら飲む焼酎…そんな風情あるお酒タイムも良さそうですね。