長い間放置されてしまった湿地には多年生草本のヨシやススキが繁り先駆性の樹木や草が茂り湿地の乾燥化が進み、ヒメタイコウチやトンボ類の生育環境がしだいに減少してしまいます。
湿地植物群落の育成をするのであれば、湿地の中の刈り払はトンボの成虫の活動が終了した10月から11月ごろにかけて行うのが望ましい。ミゾソバが少し枯れ出した頃が指標になりそう。
湿地の中にはヨシ類や背丈が高い草本を残すエリアと全刈払いするエリアを分けて昆虫類の避難場所として確保して植被率が多い環境も残す事が必要になります。
湿地内の定期的な刈払いは植生還移(しょくせいせんい)の進行を抑え森林での下草刈り間伐を行うと徐々に極相化された森林の林床に光が届くようになり自生する草本類や低木類などが成長して行きます。
刈り払い後の草は取り除く事が大事で、腐植した草が栄養分になり帰化植物などが繁殖しやすくなってしまう環境になるのを防ぐ事ができます。
山にも庭にも冬支度をして来年の準備が大事ですね😊
秋に開花する花や植物を観察しながら山に触れると面白い発見がいっぱいです。
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