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桜前線。1本の桜からつながる遺伝子をもつ樹「サクラ」

執筆者の写真: 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

春といえばやはり「桜(サクラ)」。


桜前線。1本の桜からつながる遺伝子をもつ樹「サクラ」
桜前線。1本の桜からつながる遺伝子をもつ樹「サクラ」

分類はバラ科サクラ亜科サクラ属、学名Cerasus、英名Cherry blossom、原産地は日本、中国、朝鮮半島、ヨーロッパ、北米です。



華やかで豪華またその儚さに無常観やタナトスを感じる…という複雑な魅力もありながら、さまざまなシンボルやマークにも使われていること、春に桜を愛でる風習があることは、古くから日本人に愛される花、日本の代表花といってもよい植物ではないでしょうか。


桜の種類は、白っぽいものから濃い桃色やグリーンまで花色の多彩さ、一重や八重咲…、日本に自生する野生種だけでも9種類以上、交雑種を含めると100種以上、また品種改良された園芸品種では、その数300種類以上とも言われます。


代表的な桜は「染井吉野(ソメイヨシノ)」ですが、自家受粉をしないので接ぎ木、挿し木で全国に増えていった、つまり「全国にあるソメイヨシノは1本のソメイヨシノから増えたクローン」という話、聞いたことがありませんか?


ソメイヨシノの起源探しの結果2014年のDNA分析では「エドヒガンとオオシマザクラにヤマザクラが少し交ざったものから生まれた」とされました。日本全国にある樹が全部同じ遺伝子をもつ…不思議な気がしますね。


そして同じ遺伝子をもつことで同一の特徴、同一の気象条件によってソメイヨシノは開花します。その特徴を活かしたのが「桜前線」。南から北に移動していく桜前線はクローンだからこその成せる技。なのですね。


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