2月3月には紅梅、白梅が満開で美しい景色を見せてくれた梅園、4月下旬にはすでに枝にふっくらまるい実がいくつもついていました。今年は例年より気温が上昇気味のようで、ツツジや藤もすでに咲きそろい全体的に植物の開花や成長が早いようにも思います。
梅(ウメ):バラ科アンズ属(サクラ属)、中国原産の花木はかなり古い時代に日本に渡来していたようで「万葉集」にも登場しています。実を食用とする「実梅」と花の鑑賞を目的とした「花梅」に分かれるので、花後にグリーンに少し赤く色付いた梅の実たちが可愛らしいこの梅園の梅の木(品種は不明ですが)はおそらく観賞用の花梅。
では、花梅の実は食べられないのか…?というと、実梅・花梅の境界は曖昧で「食用にしても問題はない」とのこと。ただ、種が大きかったり、実が堅かったりと美味しさの点からはあまり勧められないようですね。
とはいえ、梅は梅酒に梅干し梅エキスなどなど加工品も多く、現在でも健康植物としての人気は絶大。
効果効能にはクエン酸による疲労回復、胃腸の調子を整える、血圧の上昇を抑えて動脈硬化を予防する、など頼もしい働きがたくさんあります。殺菌効果も高いことからお弁当に梅干しを入れ習慣も根付いていますよね。
私も梅酢や梅醤を常備して、疲労感や初期不調を感じた時はお湯やお茶に溶かして飲むようにしています。
春の時期、新年度を迎え環境変化で調子が崩れた…、疲れがとれない…、胃腸の調子がいまひとつ…、そんな不調を感じている方も多いかも。自律神経のバランスを崩しやすい季節の変わり目やこれから迎える暑い夏に向けて、梅の植物パワーを味方につけるのもおすすめですよ。
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