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執筆者の写真三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

神と人間の境界にあるという樹「サカキ」

神棚に供える植物でもあり、神社でも祀られている榊(サカキ)。



神と人間の境界にあるという樹「サカキ」


スーパーなどにもシバとサカキが並んで売られているのをよく見かけますよね。


庭木として植えておいたら毎回買いに行かなくてもよいのでは…と考えながらガーデニングショップを見ていたら、ありました。サカキの苗木。


ツバキ科サカキ属、原産地は日本、そして台湾、朝鮮半島、中国、和名をホンサカキ、マサカキ、学名Cleyera japonica(クライエラはオランダの植物学者の名前だそうです)。


日本では九州や四国、西日本側に広く分布がみられます。樹はさほど大きくないものが多いようですが大きいものでは10mにもなることも。葉のイメージが強い植物ですが、6月頃小さな白い花が咲き11月ごろには黒い実がつくのだそうです。


楕円形のグリーンの葉が枝から交互にでてきて、葉の表面に光沢があるのが特徴。


先がとがった植物はそもそも依り代として「神さまが降りてくるもの」とされていたので、サカキの先端が尖っている葉先は、神事に向いていたのでしょう。


そして「葉が落ちない」ことも「栄える」という意味につながり、また神事に用いる木ということで、「神さまと人の境にある木」として「サカキ」と呼ばれるようになったという説もあります。


私のよく行くお店には「1日と15日はサカキの交換日です」と表記があります。


なぜこの日なのか?というのは、どうやら神社で行なわれる月次祭(つきなみさい)に由来しているそうで、神道にとっても縁起が良い日なのだとか。


またお供えした右のサカキは氏神様が宿り、左のサカキは先祖が宿るとも。右側だけが枯れるのは氏神様が禍を払ってくれた吉兆とされています。

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