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執筆者の写真三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

花ひらきはじめました。春の香り「ジンチョウゲ ツボミハナ」

先月ご紹介した沈丁花(じんちょうげ)の堅く閉じていたツボミがひらきはじめました。


濃い紅色から白い4枚花びら(実際にはガクのようです)が羽根を広げるようにソロリソロリと開花が始まります。


こんもりとブーケのように咲きそろった姿の前、紅色と白のコントラストが楽しめる期間。春が一歩一歩近づいているようですね。


クチナシ、金木犀と並び三大香木と称され、その中でも最も広い範囲に香りを届けることができるのが沈丁花、この樹からもまだ微かにですがふわりとしたかすかな香りも漂ってきます。沈香に似た香りと言われますが、フローラルだけど甘すぎない、ちょっと東洋的な高貴感?のある香りかな…。


沈丁花の主な成分にリナロールがあり、アロマテラピーでは鎮静作用、抗菌、抗炎症、不安を和らげる作用があるとされています。リナロールはラベンダーやベルガモット、ローズウッドなどにも含まれる成分です。


沈丁花もイライラした日やストレスでお疲れの日に癒され効果がありそうですね。


「花は誰かのために香るわけではない」という言葉を教わったことがあります。


「この人が見てくれたから香ろう」とか「この人は気に入らないから香らない」とか、花はそんなことをしませんよね。つまり「花は誰に対しても分け隔てなく平等」そして「惜しみなく」香りを放ってくれます。


さらには、誰にでも咲いた顔、笑った顔も見せてくれますし。


やさしい花の香りを嗅ぐと、そんな花の気持ち、姿勢、心に染みる気がしてきます。

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