8月も後半になった頃、キンカンの木に白い小さな花が咲き、そばにはグリーンの実も姿を見せていました。
花と果実が同時につくのは不思議な感じですが、キンカンは1年の間に3~4回開花と結実をする樹木なので花と実が揃う光景も多いです。そういえば、春も冬もオレンジの実を見かける、と思い当たる方もいるかもしれませんね。
まるい実がついた樹も可愛らしいですが、夏の終わりにつく小さくても白く清楚な花も清涼感があり素敵です。強くはないですが、かすかに苦味のある爽やかさをもつ芳香、αリモネンという柑橘系特有の成分が、精神を安定させリラックスにつなげてくれるアロマ効果ももたらしてくれます。
金柑(キンカン):ミカン科キンカン属、原産国は中国、食用と観賞用の樹木がありますが、花と実を楽しめること、丈夫で育てやすい常緑低木ということで庭木として植えている方も多いと思います。
品種もそこまで多くはないものの、園芸店で数種類の苗木を手に入れるのも難しくはない樹木。最近では食べやすいことで人気の種なし品種「ぷちまる」なども人気があるようです。
育てば枝先にかなり果実がつくので、形がよい大きなものを残して、他の実を摘み取ることで大きな果実を収穫することができます。摘花や摘果することで樹木が弱るのも防げるので次年度の収穫のためにも、剪定や手入れにひと手間かけてあげるとよいですね。
キンカンにも花言葉があり、「想い出」そして「感謝」となっています。
理由は定かではないですが、キンカンの甘酸っぱさから「想い出」が連想されるのかも。また民間薬では喉の薬としても珍重される植物なので、そのあたりの効能から感謝という言葉に繋がるのかもしれませんね。
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