金木犀の花をたくさん摘んで
優しい香りと共に眠った幼い頃
月から届く金の雫で作られた
金木犀の香りの中で見る夢は
月が見せる甘い金色の夢でした
懐かしいあの日には帰れないけれど
金木犀は変わらない香りで
幼い記憶を彩ります
金木犀には色々な別名があり
「九里香」九里も届く甘い香りとも
「フミオエコトバナ(踏音開言花)」
香りに惹き付けられて
多くの人の近付く足音が聞こえる花とも呼ばれ
魅力に溢れた御神木の一枝でもあります
そんな金木犀の花言葉は
謙遜・高潔な人・初恋・変わらぬ魅力・思い出の輝き
陶酔・真実・謹み深さ
涼しい秋風で運ばれる甘く艶やかな香りは
遠い過去の甘やかな記憶さえも届けてくれる事でしょう
ソライター 山桃桜
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