アジサイは梅雨時期に咲く花がよく知られている落葉低木です。
もともと日本に自生していたのがガクアジサイです。ガクアジサイは中心につぶつぶした花が密集して、そのまわりに花びらに見えるガク(装飾花)が囲んでいます。それに対して、ヨーロッパで品種改良がおこなわれているセイヨウアジサイは、装飾花が球状に集まってこんもりしています。
花の色は、アントシアニンという色素によるもので、土のpH(酸性度)によって変化します。基本は酸性なら青、アルカリ性なら赤です。酸性の土壌だとアルミニウムイオンが吸収されやすいため、青色になります。反対にアルカリ性や中性の土壌ではアルミニウムが吸収されないため、赤色に傾きます。
また、アジサイは開花から枯れるまでも色の変化があります。そんなアジサイの花ことばには、「移り気」があります。色の変化が心変わりをあらわしているようですね。
アジサイを楽しめる場所で全国的に有名なのは鎌倉の長谷寺でしょうか。東海地方でも愛知県蒲郡市の形原温泉や三重県津市のかざはやの里などで鑑賞できます。
雨続きで気分も晴れない時にはアジサイの花を眺めてみてはいかがでしょうか。
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