雲の間からスラリと伸びて咲く。素朴で愛らしい花「クモマグサ」
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
- 2023年3月26日
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雲間草(クモマグサ)ユキノシタ科ユキノシタ属、日本の高山の岩場でも自生する日本固有種もあるようですが栽培するのはとても難しいそうで、一般に市場に出回っているものはヨーロッパ原産の西洋雲間草(セイヨウクモマグサ)のようです。

開花時期は3月~4月頃、画像の花を撮影したころはまだ寒い時期でしたが、園芸店の中で白と紫がかったピンク色の花を開いて春を先取りしていました。
特徴的なのは、グリーンの葉が低い位置にこんもりと集まり、そこからスラリと茎を伸ばしパッと明るい笑顔のように開く花。
ピンク色、ツートンカラー、赤色の他、真っ白な花色もあり、色違いを並べて植えるのも素敵です。
鉢植え、ハンギングバスケットや寄せ植えに人気ですが、葉が山のように雲のように集まってモコモコしているスタイルはブーケのようでもあり盆栽のようでもあり、独特の可愛らしさ。
クモマグサの名前の由来は葉を雲ととらえ、雲の間から開花する様子を想像してつけられたという説、また雲のように高い山に自生する姿から、という説もあります。
学名のSaxifragaには、ラテン語の「サクスム」(石)と 「フランゴ」(割る)という意味があり、自生するクモマグサが岩の割れ目に多いこと、その姿がまるで岩を割ってたくましく生えているようにも見えることに由来しているそうです。
花言葉には「愛らしい告白」「可憐な瞳」、また「活力」や「自信」という言葉。
花や葉の素朴で愛らしい雰囲気と厳しい高山の岩場でも生きぬく力強さ、そんなクモマグサにぴったりのイメージですね。