虫の音も ほのかになりぬ 花すすき
穂にいずる宿の 秋の夕暮れ
金塊和歌集の中に収められている 源実朝が詠んだ一首です。
昔から、秋の草原を詠う歌には良く用いられた「ススキ」
秋の七草では「尾花」と言われます。
秋の月見のお供えにも欠かせないススキは
十五夜の夜に収穫物と一緒に供えられますが
これはススキの鋭い葉で、収穫物を悪霊から守り
来年の豊作を祈願する意味があるそうです。
ススキの「スス」は、葉がまっすぐすくすく立つ事を表し
「キ」は芽が萌え出る意味の「萌(キ)」を表すとも言われています。
そんなススキの花言葉は
「心が通じる」「活力」「生命力」「なびく心」「憂い」
「悔いのない青春」
暮れゆく秋に 草原を金色に染める ススキ
光と風が彩る 秋の景色に想いを寄せてみませんか?