夏の薬味といえばしそを真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
しそはシソ科シソ属の一年草で、日本では平安時代から重宝されてきたそうです。青じそは通年出回っていますが、本来の旬は初夏~盛夏。赤じそは旬が短く、夏の二か月くらいです。薬味はもちろんのこと、しそ酒やしそジュースにするのもおすすめです。
そしてそのさわやかな風味もさることながら、含まれる栄養素もあなどれません。ビタミンやミネラル、β-カロテンなどが豊富で、食欲増進や疲労回復の効果があると言われています。まさに夏にぴったりの薬味です。
そんなしそですが、土質を選ばず育てやすい植物でもあります。日当たりの良い場所で育てると香りは良くなりますが、葉が厚く固くなってしまうため、食用で育てるならば半日陰がおすすめです。また乾燥が苦手なため、特に真夏は朝夕の二回、しっかりと水やりをする必要があります。
収穫は草丈が30cmを超え、葉が10枚以上茂ってきたら始めます。収穫が遅れた葉は固く厚くなってしまうので、若い葉を次々と摘み取って収穫しましょう。夏の終わりになると花穂が付き、種を採取できます。こぼれ種でも発芽しますが、同じ場所に大量に茂ってしまうため、翌年も育てるのであれば種を採取して保管しておくのが良いでしょう。