先日大菊の厚物を紹介しましたが、今回も大菊です。厚物とは、大きな菊という共通点はありますが、見た目の分厚さ、ボリュームがずいぶん違いますね。
こちらは、大菊の中でも「管物」と呼ばれます。花弁が細長く、管のようになっています。この花弁の管の太さでさらに3種類に区別されます。花弁の先は、くるんと丸くなっています。見た目が、ヒガンバナにも少し似ていますが、全く別物です。
厚物と同じく、輪台を使ってお花を支えます。自然に放っておいてもこのように美しい管物にはなりません。乱れた花弁を取り除いたり、花首を曲げないように育てたりと、とても繊細に育てて画像のような美しい大菊となります。手間と愛情がたくさんです。そのため、菊は育てるというよりも「作る」という表現のほうが適切かもしれません。是非菊祭りや品評会がお近くであれば、花弁1つ1つの美しさを楽しんでみてくださいね。