小さくかわいいこのお花はマツムシソウです。スカビオサという名前で流通していることが多いです。マツムシという虫をご存じですか?スズムシに似た虫で、かつてはマツムシ=スズムシと認識されていました。歌にも「チンチロリン」と表現されていますよね。
このスカビオサは、マツムシとどう関係があるのでしょうか。実はこちらはマツムシが鳴く頃に咲くから名前がつけられました。(花が散った後の様子が僧侶が持つマツムシガネに似ているからという説もあるそうです!)主に8~10月に咲きますが、春咲き、秋咲きなどの種類があります。
日本の固有種で、山地の草原にみられますが、年々減少傾向にあるそうで、レッドリストに指定されています。自然が少しずつ減るのは、とても悲しいですね・・・。
庭に植える際は、積極的な水やりは不要で、雨だけで十分です。育てやすい植物ですので、是非マツムシの鳴き声と一緒に楽しんでくださいね。