「えっ?この花は椿じゃないの?」
こう感じた人もいるかもしれませんね。何を隠そう実は筆者もそう思っていた一人でございます(笑)。似ているんですよね・・・花や葉が。
さざんかの花を見たり花名を聞くと何故か江戸時代に最盛期をむかえた「かんざし」を思い出します。何と言いますか、さざんかは日本独特の花という印象が強いからでしょうか。
さざんかは常緑小高木で、晩秋頃から冬の初めにひっそりとした姿なのに美しい姿で開花します。日本美人とでもいいましょうか。
さざんかの栽培が盛んになってきたのは、江戸幕府の徳川家斉がさざんかの花を気に入っていたからと言われています。明治時代にフランスやイギリスにもさざんかは渡ったのですが、儚げで寂しい面影があるせいか、ヨーロッパではさざんかは好かれる事はありませんでした。
さざんかと椿の違いは?
花の散り方を見れば一番分かりやすいのですが、さざんかは花びらが散るのに対し、椿は花首から落ちます。何か不気味ですよね言葉だけを聞くと。そういえば昔病人には椿の花をあげないようにという事を聞いた事があります。理由は花首から落ちるので縁起が悪いという事からです。
花の開き方もさざんかは平面的に開くのに対し、椿は立体的に筒状に開きます。このように良く見ると違いが分かるのです。
花言葉は「ひたむきさ」「困難に打ちかつ」などです。厳しい寒さにも負けずに咲いている姿をイメージした花言葉なのでしょう。
あなたもさざんかを見て日本の四季を感じ取ってみて下さい。
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