三重県菰野町の尾高山で森林整備をしていると、木の枝にウネウネしている物を発見しました。
最初蛇かと思い、後退りしてしまいましたが、よく見ると蜂の巣で生体を確認するとあまり見慣れないハチでした。調べてみるとヒメホソアシナガバチという蜂で本州・四国・奄美などに生息する蜂のようで、今まで見た蜂の巣でこんなに長細い巣を見た事がなく、気になってしまいインタネットで情報を集めていると、徳島県立博物館の資料でヒメホソアシナガバチの生態が書かれたコラムを見つけ、コンタクトを取ったところ、丁寧に連絡をくださり回答をしてくださりました。
ヒメホソアシナガバチの巣はさまざまな形に作られるようで、山の環境によって色々な形の巣を作るそうです。
もしかすると、繁殖を効率的に行う為に巣を長くしたのか、蛇のように見えたので
外敵から巣を守る為このような形になったのかなと考えていました。
昆虫、動植物の生態を観察すると思いもよらない仕掛けがあったり、私達の生活の中で見習う事も多くあると感じています。
とても小さな生き物だけど、一生懸命知恵を注ぎ生きているんだなと、改めて生態観察の面白さなどを発見させていただきました。
徳島県立博物館にお聞きすると、とても貴重な資料になるかもしれないという事だったので、寄贈させていただきました。
来館された方や子供達がこの巣を見て、興味を持ってもらい、山にも目を向けてもらえるような資料になれば良いと思います。