梔子(クチナシ)、アカネ科クチナシ属、日本、台湾、中国インドシナ、亜熱帯などを原産とし、三大香木として春の沈丁花、秋の金木犀と並ぶ初夏の花です。
夏の気配を感じはじめる6月~7月頃に咲く花の香りはジャスミンのような、華やかでオリエンタルな雰囲気。天然香料を抽出するのは難しいそうですが、香水や化粧品などにもよく使われています。
庭木や鉢植えで流通していることが多くクチナシの名称も浸透しているかと思うのですが、最近では学名であり英名でもあるgardenia(ガーデニア)という名前で呼ばれることも増えているよう。
ギフトにアレンジされたもの、特にブライダルブーケではガーデニアの名称を使われることがあるようです。初夏に真っ白な美しいブーケをもつ花嫁さん、素敵ですね。
人気が高い理由は花言葉にもあり、「洗練」「優雅」の他「幸せでうれしい」「私は幸せ」などストレートに幸せを表現した言葉が並びます。
欧米ではダンスパーティで男性が女性を誘う際に、またプロポーズをする時にも差し出される花なのだそう。まさに幸せの象徴なのですね。
香りの効能にもリラックス効果、クチナシ果実エキスには保湿など美肌効果、生薬としても抗菌作用、眼精疲労軽減効果もいわれ、打ち身や捻挫に効く湿布薬にも取り入れられているようです。
初夏に咲く清々しく爽やかな白花、見かけたらぜひ濃厚な香りを味わってみてくださいね。