色鮮やかな美しい花びらをもつ花「アネモネ」。画像の花はポルトダブルブルーという品種です。
キンポウゲ科イチリンソウ属、南ヨーロッパ、地中海原産で、北半球を中心に100種以上の品種があり、日本にもたくさんの種類が流通、また自生しているアネモネも数10種類あるそうです。
花色も鮮やかな真っ赤なものや濃い紫色、白、ピンク、黄色などとてもカラフル。花びらのカタチも「デカーン」「ポルト」「モナリザ」などの一重咲、「モナーク」「セントブリジット」などの八重咲とバラエティに富んでいます。
日本では昭和の初め頃には「紅花翁草」、「花一華」、「牡丹一華」といった華やかなイメージの呼び方がされました。学名をAnemone coronaria、英名もAnemoneですが、別名に「Wind flower(風の花)」もあり、ギリシャ語で風を意味する「anemos」から由来しているとも。
美の女神アフロディーテが関わるギリシャ神話にもアネモネが登場するのですが、そのストーリーは少し悲しい結末。
そのせいもあるのか、花言葉には「はかない恋」や「恋の苦しみ」といったつらいイメージの言葉や、「見放された」というマイナス要素のある言葉もあるようです。
プレゼントやお祝い事には、少し気にかかるところですね。
ただこれは神話由来だけでなく、茎を切ると出てくる液体にはプロトアネモニンという有毒成分が含まれているアネモネの毒性も関係しているのかもしれません。
とはいえ、色別には「君を愛する」など素敵な言葉も並んでいますので、贈る前に花言葉を確認してカラーをセレクトしてみては。