葉牡丹:アブラナ科アブラナ属、原産地はヨーロッパです。
葉牡丹(はぼたん)といえば、お正月の門松の飾りや新年の生け花にもよく使われる縁起の良い植物というイメージ。
縁起が良いとされる理由は、百花の長とも呼ばれる縁起花「牡丹」の花に似ているから。
牡丹は中国では花姿の豪華さと美しさもさることながら、薬用としても珍重されました。丹という文字には不老不死をもたらす仙薬という意味もあるそう。そこから「繁栄」や「幸福・富」の象徴となったようです。
現代では冬に咲く寒牡丹が手に入りにくいこともあり、代用としての葉牡丹が重宝されました。以前は大ぶりなものがメジャーでしたが、年々品種も増え店頭にはサイズや葉の形状もアレンジされた葉牡丹が並ぶようになりましたね。
画像のハボタンは「ローズブーケツイン」という品種。とてもコンパクトでその名の通り小さなブーケに収まったようなかわいらしい姿。
鉢植えをそのままブーケのように飾っても素敵ですし、ラウンド・ドーナツ型のプランターに寄せ植えして、フレッシュなリースに仕立てるのも良さそうです。
淡いパープルやクリーム色のミニサイズ葉牡丹と控えめなカラーの花やグリーンの組み合わせで作られたリースはシックで大人の女性にも好まれそうです。
全体が花のような葉牡丹ですが、実際の花は3月~5月頃に中心の葉が盛り上がってとうが立ち菜の花のような黄色の花がつきます。
花言葉は「祝福」「愛を包む」など。
冬から花の時期まで長く楽しめる葉牡丹、ガーデニングに切花、リースに…お正月飾りだけでなく活躍の場がまだまだ広がりそうな植物ですね。