雨の季節、梅雨時期になると庭先や公園、あちこちでしっとりと咲く紫陽花が目に留まります。
鉢植えやブーケとしても好まれるアジサイですが、花屋さんや園芸店では、色もスタイルも豊富で年々華やかな品種が次々と登場し、世界には2000種以上もの品種があるともいわれる人気ぶり。
紫陽花(アジサイ)アジサイ科、(分類体系によりユキノシタ科)アジサイ属、英名Hydrangea(ハイドランジア)、日本原産の園芸植物で、土壌の性質で花色が変わる植物という特性もよく知られていますよね。
穏やかな優しいイメージの花ですが、実は「毒性がある」という情報も。
厚生省自然毒のリスクプロファイルによると、有毒成分として“古くから、青酸配糖体を含むと言われているが、定かではない。嘔吐性アルカロイドの可能性も指摘されてはいるが、未だ明らかではない。料理に添えられることがあるが、食用は避けるべきである。”という記載。
料理に添えられた紫陽花の葉を食べた人に食中毒の症状がでたという事例が複数あるそうです。事例のあった葉に弱毒、茎や花の毒性は不明、ハッキリとした成分など確定はしていないようですが、気を付けるに越したことはありません。
小さなお子さんや犬や猫などペットが口にすることのないよう配慮を。本物の葉を使うことは少ないと思いますが、羊羹など季節感のある和菓子に葉が使われていないか注意も必要。
知らずに危ない思いをすることないよう、安心して風情ある美しい花を楽しみたいですね。