12月から年明けに入るとガーデニングコーナーでは、葉牡丹(ハボタン)がズラリと並ぶようになりました。お正月に欠かせない植物としてすっかり定着している感じですね。
見た目は牡丹(ボタン)のような花びら、全体的にはキャベツのような形、キャベツの仲間ケールから改良されたと考えられる植物で、和風なイメージですが原産国はヨーロッパ。
日本に渡来したのは江戸時代で、最初は食用目的として、その後観賞用へと品種改良が進みました。初期のころは、大型の華やかな株を花壇や鉢で育てるのが人気でしたが、最近の傾向は小型化したかわいらしい花を好む方が増え、小さめの株を寄せ植えで楽しむ方も多いようです。
品種としてもフレア系と呼ばれる葉が波打つ形状のもの、フェザー系、ちりめん系と呼ばれる葉に細かいフリンジのような切れ込みの入ったもの、花を包み込んだブーケのような丸みのある丸葉系など多彩です。
他にもつぐみ系、やクジャク系などエレガントにデザインされた華やかな葉はクリスマスの植物としても人気となっています。
さらに、淡いピンクから濃いバイオレット、中心に向かってトーンがグラデーションしているタイプなどカラー展開も増えていますが、落ち着いたアンティークカラーが主流なところも日本人の好みにあっているように思います。
今年はステイホームという方も多いかもしれませんが、クリスマスやお正月はおうちを葉牡丹で演出してみてはいかがでしょうか。