洋ランの仲間で贈答用にも好まれる花「シンビジウム」。
カトレア、デンドロビウム、パフィオペディルム、そしてシンビジウムは4大洋ランとしても称される花ですが、シンビジウムは安定した人気があり贈答花の代表格でもある胡蝶蘭に次ぐ出荷量を維持しているそうです。
お祝いの席に似合う華やかさが魅力のランですが、その中でもシンビジウムはどこか落ち着きのある清楚な雰囲気も持ち合わせた雰囲気があるように思います。
ラン科シュンラン属、東南アジア原産で本来は樹木に着生したり、根元に自生したりする半着生タイプの繁殖植物。日本には鉢植えや切り花用として明治以降に渡来しました。
学名でもあるシンビジウムは、ラン特有の唇状の花びらのカタチからギリシア語のcymbe(船・ボート)eidos(形)を語源として名付けられたとされています。
開花時期は12月~5月頃までと長く、洋ランの中でも丈夫で長く花が楽しめるところも重宝される特徴。黄色やピンク、赤、オレンジ、白など花色も豊富ですが、淡い紫や茶系など派手ではないシックな落ち着きのあるカラーも多いので、贈る用途や相手に合わせやすいところも重宝されるポイントなのかもしれません。
花言葉も「飾らない心」「素朴」など控えめなイメージの言葉が並びますが、西洋では「壮麗」「華やかな恋」といったゴージャス系な印象の言葉も使われているようです。
色別でみると、ピンクは「上品な女性」、黄色は「誠実な愛情」、白は「深窓の麗人」、黄緑には「野心」という言葉も。
贈る方の状況に合わせて花言葉からカラーを選んでみるのもおすすめですよ。