top of page

道明寺と長命寺。関西風と関東風、気になる桜餅の由来とは?「サクラ葉」

執筆者の写真: 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

ソメイヨシノの桜の樹もすっかり葉が茂り、艶のある若いグリーンが青空に映えるまた別の素敵な顔を見せてくれています。


道明寺と長命寺。関西風と関東風、気になる桜餅の由来とは?「サクラ葉」


桜の葉を見ると、やはり(?)連想するのは桜餅。


塩漬けにした桜の葉で包んだモチモチ甘いピンク色の和菓子、最近では年中食べることができるとはいえ、桜のシーズンを中心に店頭での登場回数が増えるようです。


桜の葉は生葉の状態ではそれほど強い香りは感じませんが、塩漬けにすることでクマリンという抗酸化物質のポリフェノールが生成され、バニラに似た濃厚な甘い香りがでてくるのだとか。クマリンのアロマにはリラックス効果があり、葉には抗菌作用、血圧低下、血行改善、解毒、咳止めなどの効果もあるのだそうです。


また個人的にずっと気になっていたのは、なぜ関西風「道明寺」と関東風「長命寺」の2種類がある?道明寺と長命寺の名前の由来は?というところ。


ニュースサイトなどの調査によると、北海道、九州、関西圏や東北なども道明寺派の販売が多く、エリア的には長命寺派の地域は劣性気味のよう。ただ長命寺は江戸時代後期、墨田川の河川敷の桜の葉を使い売り出された記録があり、道明寺の方は明治30年頃に京都で売り出されたという記録があるようですので、歴史的には長命寺の方が先ということ。


名前の由来は、向島の名跡長命寺門前で売り出されたので「長命寺」、京都嵯峨名物として売り出されたのは「道明寺」(モチ米からできた道明寺粉で作られているから)、どちらもお寺の名前ですが一方は場所、一方は材料名が表にでて表現されているということですね。


どちらも魅力的なのですが…みなさんの地域ではどちらの桜餅が優勢ですか?

bottom of page