道端や公園の草むらにもよく見かけるサーモンカラー、淡いオレンジ色の花「ナガミヒナゲシ」がネットニュースなどで注目を集めているようです。
雑草の中に混じっていても目に留まる花色、ポピーの花に似た丸みのあるふわりとした花びら、グリーンの茎がスッと伸びた立ち姿が風に揺れる様子は可憐。そんなナガミヒナゲシですが「危険な花」「かわいいけど毒がある」「駆除対象」と注意喚起がされ、「素手で触わらないで」と呼びかけられています。
危険ポイントとしては
・アルカロイド性の有毒成分をもつ植物なので茎の切り口などに触れると皮膚がかぶれる恐れあり
・繁殖力が驚異的に高いため在来種や周囲の植物に悪影響を与える恐れあり
1960年には東京に存在が確認され、その後あっという間に日本全国に広く分布。外来種には違いないですが「特定外来生物」に指定はされていないので駆除対象ではありません。ただ1つの実に1500粒以上の種をつけるという日本の野草たちが負けてしまいそうなパワフルな繁殖力ゆえに各地の自治体などで花が咲く前の駆除が勧められています。
その場合も素手で摘んでしまうと皮膚にダメージを受けてしまう恐れがあるのでゴム手袋や園芸用グローブをつけること、根から引き抜き種子を飛散させないことに注意を。
ただ神経質になるほど危険な花ではないので、あまり注意喚起が強調され過ぎるのはかわいそうな気もしてしまいますが…
花言葉には「癒し」「平静」「慰め」の言葉もある優しい雰囲気のナガミヒナゲシ。うまく住み分けて共存できるとよいですね。
ナガミヒナゲシ:ケシ科ケシ属 原産はヨーロッパ、アメリカなど 開花期4月~5月
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