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執筆者の写真三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

毒がある?でも食べられる?気になる美しく危険な秋の花 ヒガンバナ

2024年秋のお彼岸は、中日(秋分の日):9月22日を中心にした7日間。太陽の動きに合わせて国立天文台が決定する春分·秋分の日を基準にお彼岸が設定されます。


毒がある?でも食べられる?気になる美しく危険な秋の花 ヒガンバナ


この秋の彼岸の頃に咲く花として知られるのが「彼岸花(ひがんばな)」。今年は残暑で全国的に開花が遅れているようですが「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」「リコリス」など別名も多い少し毒々しさもある印象的な赤い花ですね。


「彼岸花には毒がある」というイメージもあるかと思いますが、実際にどのくらい危険なのでしょう。毒の種類は有毒成分のリコリン、ガランタミンなどのアルカロイド。アルカロイドは口にすると30分以内に、悪心、嘔吐、下痢、頭痛などの食中毒症状が現れます。ヒトだけでなくペットが誤って食べてしまわないように注意を。


そして毒が多くある部分は、ヒガンバナの球根(鱗茎)。花や茎は触っても問題ないと考えられていますが、茎や葉から出た液が皮膚についた場合は洗っておく方が安心でしょう。


一方、「彼岸花は食べられる」という情報も。間違いなく毒草なのに食べられる理由は、リコリンやガランタミンは水溶性の毒なので球根を十分に水にさらせば毒が抜けること。豊富なでんぷん成分がある為、かつて農村では飢饉に備えた非常食、栄養源として植えられ団子や雑穀と混ぜて食べていたそうです。


また球根は生薬として、ガランタミンはアルツハイマー型認知症治療薬としても利用されています。

とはいえ、ニラと間違えて誤食し食中毒症状を起こした例もあるので、彼岸花を口にするのは危険。絶対にやめてくださいね。


彼岸花:ヒガンバナ科ヒガンバナ属 原産地:日本·中国

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