花・枯れる表現の情緒。しがみつく紫陽花
- 飯島 一郎

- 2024年1月27日
- 読了時間: 3分
更新日:5月5日
近所のお宅の塀から顔を出していたのは花期が終わり、そのままの姿を保ちながら枯れゆく紫陽花(アジサイ)の花。梅雨時期の瑞々しい花姿も美しいですが、ピンク色の花色も残しながらアンティークカラーへと変化し、散ることなくドライフラワーのようになお咲いている姿も印象的です。

この紫陽花が枯れることをしがみつくと表現するのだとか。
生物的にいうと花のような部分は実は鰐片(がくへん)なので散ることがないというしくみであり、翌年の開花のためにはしっかり剪定してあげる方が良いのですが、冬になってもじっとそこに佇んでいる紫陽花をしがみつくと表現する日本語はしっくりくる気がします。しがみつくというと執着に繋がる少しマイナスなイメージも浮かびますが、寒い冬を越し翌春を待つ強い気持ち、生きている強さも感じとれます。
調べてみると、花が枯れる表現には、桜が散る、牡丹がくずれる、椿が落ちる、梅がこぼれる、菊が舞うと美しい表現が多い。植物の生や死を情緒的に受け止めていた日本人の感性の豊かさ、そして植物と人の距離が近かったからではないでしょうか。
咲き方も枯れ方も千差万別でその植物なりの意味がある。しがみつくのも悪くない、人生もそれぞれ、咲き方も枯れ方も人の生き方に通じるかもしれませんね。夏は夏の、冬は冬の、また違う情緒と美を感じさせてくれる紫陽花です。
紫陽花(アジサイ):アジサイ科・アジサイ属、日本原産のガクアジサイが西洋に渡り西洋アジサイとして逆輸入された植物です。学名Hydrangeaはラテン語でお水の器、水を好む性質に由来します。
こちらの記事を読んでくれた方におすすめです。

アジサイの剪定は花が終わった直後の7月中旬までが適期です。夏を過ぎると翌年の花芽がついてしまうため、冬や春の強剪定では翌年の花が咲かなくなることがあります。花後に枯れた花を切り取り、枝を軽く整える程度に留めておくことが毎年美しく咲かせるコツです。
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よくあるご質問
紫陽花の剪定はいつが適期ですか?
花後すぐの7月末までが適期です。アジサイは夏に翌年の花芽をつけるため、8月以降に剪定すると来年花が咲きません。花が終わったら花の2節下で切るのが基本です。
紫陽花の花色が変わってきました。なぜですか?
土壌のpHと植え替えによってアルミニウムの吸収量が変わり、花色が変化します。酸性土壌(pH5〜6)では青、中性〜アルカリ性ではピンクに傾きます。毎年同じ場所に植え続けると土が変化して色が変わることがあります。
フェンスにからみついた紫陽花はそのままでよいですか?
紫陽花は自分では巻きつかないため、枝が自重でもたれかかっている状態です。倒れが気になる場合は支柱を立てるか、花後の剪定で全体を小さくまとめると管理しやすくなります。
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