鮮やかな紫色、5枚花びらが星形に並びベル・釣り鐘のような形をしたかわいい花「ベルフラワー」。
キキョウ科カンパニュラ属(ホタルブクロ属)、ユーゴスラビア原産の一年草です。
サイズ感は小ぶりですが花の形が桔梗に似ているから「乙女(おとめ)の桔梗(ききょう)」、オトメギキョウ、という響きも可愛い名前もついています。
属名のカンパニュラもラテン語で「小さな鐘」を意味する「campana」が語源。英名ではイギリスのカンタベリー寺院を訪れる巡礼者がもつ鐘に似ているということで「カンタベリーベル」という名でも呼ばれるそうです。
4月頃からたくさんのツボミをつけ開花し、満開時には一面が鮮やかなパープルカラーになるので春はもちろん、初夏へ向けたちょっと涼し気な花壇の彩りとしても人気。草丈は低いのでハンギングにもおすすめされています。
高温多湿は苦手なので夏場には程よく剪定して風通しよい状態をつくってあげると良く育ちます。咲き終わった花がらをこまめに摘み取ると開花もスムーズですが、そのまま種をとって増やすこともできます。
似ている雰囲気の花には風鈴のような釣り鐘型の花「カンパニュラ」「風鈴草」、「釣鐘ニンジン」「ホタルブクロ」などもあります。
釣鐘型は鑑賞する人間にとっては優雅で素敵な雰囲気の花ですが、花粉を運ぶハチだけが入りやすい形状になっているという工夫なのだとか。生き延びるためのスタイル、すごい工夫です。
花言葉には「感謝」「誠実」そして「楽しいおしゃべり」。
満開のベルフラワーはまさに乙女たちが集まったお茶会のようなイメージ。どんな話題で盛り上がっているのでしょうね。