春らしい明るい黄色の小さな花が集まって咲く「エニシダ」。
まるで蝶が集まって枝にとまっているように見えることから「蝶形花(チョウケイカ)」と呼ばれることも。
また別名にbloom(ブルーム)があるのは魔女が空を飛ぶホウキをつくったのはエニシダの枝。という話から…でもどうやらホウキ用はハリエニシダ。園芸用に販売されていたこちらは恐らくヒメエニシダという品種。残念ながら?ホウキ作りには適さないようです。
金雀枝(エニシダ):マメ科エニシダ属、地中海沿岸を原産地とし、ヨーロッパ、アジア、北アフリカにも広く分布する植物で、日本には明治期に持ち込まれたと言われています。
垂れた枝にたくさんの黄色の花がつく様子、マメ科独特の袋型の花は見た目にも可愛らしく、周りを明るい雰囲気にしてくれるので鉢植えやプランター、庭木として好まれます。
開花期は4月から初夏まであり、陽当たりがよい乾燥気味の場所に向いているので梅雨時期は根が傷まないように水はけに気を付けてあげるとよいようです。
また枝葉が茂って込み合ってくると風通しも悪くなるので、花後の初夏に伸びすぎた枝をカットして枝を抜くなどの剪定がおすすめされています。
タネや挿し木で増やすこともできるので、剪定した枝を利用するのも良さそうですね。
ただ薬用植物のサイト情報によると枝に毒性があるという記載もあるので、小さなお子さんやペットの誤飲などには気をつけたいところ。
さらに北米やオーストラリアでは林業に被害を与える恐れのある侵略性外来種として指定されているようなので、見た目はとても可愛らしいけれど逞しさも持ち合わせている植物のようですね。
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