蝶形花。マメ科特有の袋状の黄色い花 エニシダ
- 飯島 一郎

- 2023年4月7日
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更新日:5月14日
春らしい明るい黄色の小さな花が集まって咲く「エニシダ」。

まるで蝶が集まって枝にとまっているように見えることから「蝶形花(チョウケイカ)」と呼ばれることも。
また別名にbloom(ブルーム)があるのは魔女が空を飛ぶホウキをつくったのはエニシダの枝。という話から…でもどうやらホウキ用はハリエニシダ。園芸用に販売されていたこちらは恐らくヒメエニシダという品種。残念ながら?ホウキ作りには適さないようです。
金雀枝(エニシダ):マメ科エニシダ属、地中海沿岸を原産地とし、ヨーロッパ、アジア、北アフリカにも広く分布する植物で、日本には明治期に持ち込まれたと言われています。
垂れた枝にたくさんの黄色の花がつく様子、マメ科独特の袋型の花は見た目にも可愛らしく、周りを明るい雰囲気にしてくれるので鉢植えやプランター、庭木として好まれます。
開花期は4月から初夏まであり、陽当たりがよい乾燥気味の場所に向いているので梅雨時期は根が傷まないように水はけに気を付けてあげるとよいようです。
また枝葉が茂って込み合ってくると風通しも悪くなるので、花後の初夏に伸びすぎた枝をカットして枝を抜くなどの剪定がおすすめされています。
タネや挿し木で増やすこともできるので、剪定した枝を利用するのも良さそうですね。
ただ薬用植物のサイト情報によると枝に毒性があるという記載もあるので、小さなお子さんやペットの誤飲などには気をつけたいところ。
さらに北米やオーストラリアでは林業に被害を与える恐れのある侵略性外来種として指定されているようなので、見た目はとても可愛らしいけれど逞しさも持ち合わせている植物のようですね。
蝶形花とは何か — マメ科の花の仕組み

エニシダが「蝶形花(ちょうけいか)」と呼ばれるのは、花の形が蝶のように見えるためです。マメ科の花に共通するこの構造には、上の大きな花弁(旗弁・はたべん)、左右対称の2枚(翼弁・よくべん)、そして船底状の下部2枚(竜骨弁・りゅうこつべん)の合計5枚があります。
この形は送粉者(ポリネーター)との共進化の産物です。ハチやマルハナバチが花に乗ると翼弁が開き、おしべ・めしべに虫の腹部が触れる仕組みになっています。受粉が完了した花は黄色からオレンジ〜赤へと色が変わります。
「変色した花はもう蜜がない」というサインで、虫はそれを見分けて新鮮な花へ移動します。効率よく受粉させるための見事なシステムです。
育て方と剪定のポイント — 「花後すぐ」が鉄則

エニシダは乾燥気味のやせた土でもよく育つ丈夫な低木です。日当たりと水はけがよければ放任でも花を咲かせますが、過湿と根詰まりが弱点。梅雨時期は水はけに注意し、鉢植えは2〜3年に一度植え替えてください。
剪定は花後すぐ(5〜6月)が鉄則です。エニシダは古い太い枝から芽が出にくい性質があり、古枝を根元から切り戻すと枯れ込む危険があります。新しい枝の先1/3程度を軽く切る「ソフト剪定」にとどめてください。秋〜冬の剪定は翌年の花を減らします。7〜8年以上経った株は更新が難しくなるため、若い株を挿し木で更新する方法もあります。
Q. エニシダの花が終わったらどこまで切ってよいですか?
A. 新しい枝の先1/3程度の軽い刈り込みにとどめてください。「太い古枝を根元まで切り戻す」強剪定は枯れ込む原因になります。花後すぐに作業するほど翌年の花枝が多く出ます。
Q. エニシダに毒はありますか?
A. 枝・葉・種子にスパルテインというアルカロイドが含まれており、大量摂取では心臓に影響することがあります。庭木として植える分には問題ありませんが、小さなお子さんやペットが口にしないよう注意してください。剪定後の切り枝は速やかに処分することをおすすめします。





