いつものように道端の花や樹を眺めつつ歩いていると、ニョキッと伸びた茎に大き目サイズの鮮やかなオレンジの花?が。
筒状の細長い形状はツボミ、よく見ると花先が分かれて開いている花もあります。
何だろうと良く見てみると、葉っぱはトゲトゲの…アロエ?
火傷の薬になるとかで、昔はよく家庭に鉢植えがあり身近に見ていた植物ですが、冬場にこんな鮮やかな花が咲くということを初めて知りました。
見かけた花は道沿いのマンションに設置された花壇、草丈はかなり大きく1mくらいはあるかなというサイズ、葉も紅葉しています。
調べてみるとキダチアロエ(木立アロエ)という品種のよう。
ススノキ科アロエ属。南アフリカ・地中海沿岸などに分布、鎌倉時代には日本に渡来し江戸時代には「盧薈(ろかい)」と呼ばれる漢方薬としての利用もあったそうです。
その後も観賞用・民間薬用として日本に広まりましたが、最近人気の多肉植物の古株、先輩といってもいいのかもしれませんね。
ヨーグルトやドリンクに入っているような食用アロエは、もっと肉厚葉のアロエベラという品種が主流のようですが、キダチアロエも「医者いらず」とも呼ばれる胃腸薬、便秘薬、切り傷、そして火傷対策、美肌など美容系にも効能があるとされています。
アロエの花言葉もあり、まさに薬用を示すような「万能」「健康」という言葉。
環境が合えばどんどん増えていく力強い植物で、暖かいエリアならこの株のように屋外でも冬を越し、立派に開花も可能。
ご近所のアロエも大きく育てばオレンジ色の花が咲いてくれるかもしれませんよ。
Comments