青い花というのは珍しいというイメージがありませんか?
最先端技術での登場した青いバラや青い菊が話題になるように、青色色素をもたない花品種をブルーにするにはDNAレベルでの高い技術が必要で、専門的な解説によると「バラ、カーネーション、キクの仲間にはデルフィニジンを合成する酵素遺伝子が無いために青色系統の花が咲かない」のだそうです。
言葉としても青いバラBlue roseには「不可能」「存在しないもの」という象徴として使われています。
とはいえ、種類によっては自然界に咲く花には青系の花もたくさんあります。
身近なところでは、道端に咲く小さなオオイヌノフグリ、ツユクサ、ワスレナグサの淡くやさしいブルー。カラフルな色彩も増えている紫陽花。フラワーパークで一面に咲き誇るネモフィラも人気ですよね。
最近フラワーショップでよく見かける「ブルーデイジー」もそのひとつ。
店頭でも澄んだ青色と中のイエローのコントラストがよく映え、小さなかわいらしい花ながら目を惹かれてしまいます。
キク科ルリヒナギク属(フェリシア属)、原産地はアフリカ、デイジーという名称ですがデイジーはキク科ヒナギク属、ブルーデイジーはキク科フェリシア属で別品種。
和名「ルリヒナギク」、主にフェリシア・アモエナとフェリシア・アメロイデスの2種を指す総称で、色味もピンクや白色、斑入り葉もあるようです。
雨の日には花弁がクルッと外に巻き丸い花になるのが特徴的で、晴れるとは元に戻るというユニークさも。
花言葉も「幸福」「恵まれている」「無邪気」など。可愛らしい花姿にぴったりですね。