冬に赤い実をつける植物は縁起物としてお正月飾りなどによく使われます。千両(センリョウ)もそのひとつで、枯れることのない常緑樹、瑞々しい濃いグリーンに活力があり葉の上の小さく丸い実は見た目にも華やか。
園芸店や花屋さんにあるのは赤い実のついたものが主流かなと思いますが、今年は黄色い実をつけた「黄実千両(キミセンリョウ)」も一緒に並んでいるのをよく見かけました。鮮やかな赤色と黄色が揃うと一層華やかさが増し、お正月飾りにも華を添えてくれそうですね。
千両(センリョウ):センリョウ科センリョウ属、原産国はインド、マレーシア、日本。別名にクササンゴ(草珊瑚)もあります。開花期は6~7月でキミセンリョウの花色は黄緑、11月~1月に1cmに満たない小さな実が葉の上に結実。同じく縁起の良い植物、万両(マンリョウ)の方は実が葉の下につきます。
枯れることのない葉は「永遠」を象徴し江戸時代にはセンリョウブームが起こったそうで、実際「千両」程で取引がされたという記録もあるとか。現在価値では数千万円から1億円くらいでしょうか?植物の価格としては破格ですよね。
千両の花言葉には「利益」「財産」「裕福」とストレートな金運上昇につながる言葉が並びますが、「才能」に恵まれるという意味合いもあるので受験や合格祈願、転職などにもよいイメージがあります。
お正月飾りや生け花だけでなく、洋花との組み合わせやセンリョウのリースなど洋風アレンジにも向いているので、グリーンとキュートなレッドやイエローのパワフルカラーのセンリョウを飾って今年の願い、祈願をサポートしてもらってはいかがでしょう?