白と赤の対比美。源平に見立てられたつる植物 ゲンペイカズラ
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

- 10月1日
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白い花の内側にさらに赤い花…そんな不思議なスタイルの美しい花「源平葛(ゲンペイカズラ)」。白い部分は正確には花ではなく萼(ガク)という部分ですが、赤と白のコントラストが美しく、控えめな雰囲気ながらも華やかさのあるつる性植物です。

「白と赤」の対比が「源氏が白旗、平氏が赤旗をシンボルカラー」としたことに重ねられ、ゲンペイカズラという名前の由来となりました。
源氏と平氏がなぜその色を選んだのか理由は定かではありませんが、関東東北の武士団である源氏は「純真」や「潔白」をイメージさせる白を、平氏の赤は神社鳥居のように赤色が「魔除け」の意味をもつこと、また「赤(朱色)は権威を表す色」という中国からの影響も受けているのではないか?という説もあります。
さらに赤と白を並べた紅白柄は、おめでたい席に使われるハレの日の柄。こちらも諸説ある中で「源平の赤白を並べることで、いさかいなく平和に過ごせる」という意味をもつとも言われます。
そんな赤白の色を纏った植物ゲンペイカズラ。初夏から秋まで長い期間花をつけ、冬に地上部が枯れても翌春には復活する強さもあります。アサガオやホオズキのように鉢植えにしてあんどん仕立てに育てるのも素敵ですね。
花言葉は「個性の強さ」「チャンス到来」。赤白の美しい花を愛でつつ、穏やかに平和に日々を過ごしたいものですね。
ゲンペイカズラ(源平葛):シソ科 / クサギ属(クレロデンドルム属) 別名:ゲンペイクサギ・クレロデンドロン
原産地:熱帯西アフリカ 開花期は6月~9月
耐暑性が高く開花期が長いつる性植物 寒さには弱いので冬場は室内管理がおすすめです。





