「クリスマスローズ」という名前からは12月頃の開花がイメージされる花ですが、ひとつひとつの花が色合いやパーツの形が異なるハイブリット、多品種のクリスマスローズは種類が多く、12月に原種のニゲル種の開花が始まり、1月から3月、4月頃まで系統の違う花が次々と開花の時期を迎えます。
開花時期の異なる品種をそろえ、冬から春の間に長く可憐な花を楽しむのも素敵ですね。
クレマチスやアネモネと同じキンポウゲ科で、欧米では一般的にヘレボルスと呼ばれクリスマスローズは日本での呼ばれ方です。
株分けはできず種から増えますが、模様や色合いがそのまま反映されることはなく同じ花が咲きません。そのせいで園芸品種名がない、というのもおもしろい特徴ですが、どんな花が開くのか想像しながら待つ開花もこの花の魅力。
花びらのように広がっている部分は、実は「がく片」、本来の花びらは退化し雄しべの周りに蜜線として残っています。花の形状としても少し風変りな不思議な植物ですね。
少しうつむいた謙虚な花の姿からイメージされるのでしょうか、花言葉は「いたわり」や「追憶」、柔らかな曲線の花びらに透明感やアンティークな色彩をもつクリスマスローズに似合う素敵な言葉ですね。
ただし、全草に強心作用を起こすとされる成分が含まれていて有毒。健康面では効能はありませんので花や葉を口に入れるのはNGです。観賞のみ楽しみましょう。
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