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庭木の縁起と意味—松・梅・竹から縁起の悪い木まで

  • 執筆者の写真: 飯島 一郎
    飯島 一郎
  • 2025年1月5日
  • 読了時間: 3分

更新日:5月14日

剪定に伺うと、「この木は縁起が悪いと聞いたのですが、どうでしょう」と聞かれることがあります。


庭木には昔から言い伝えが積み重なっています。松・竹・梅の組み合わせが慶事の象徴とされるのも、ナンテンが「難を転じる」とされるのも、長い歴史の中で人が木に意味を重ねてきた証しです。


縁起の話を聞きながら同時に気になるのは、その木が「今の庭でどう生きているか」です。縁起は大切ですが、木の性質を知ることが、長く付き合える庭への第一歩です。


日本の庭木の象徴と現代的解釈

縁起が良いとされる代表的な庭木


庭木 言い伝えられてきた意味


松 常緑であることから長寿・繁栄の象徴。夫婦円満も


竹 生命力の強さから子孫繁栄・健康の象徴


梅 寒さの中で咲くことから忍耐・生命力の象徴


ナンテン 「難を転ずる」という語呂から厄除け

センリョウ・マンリョウ 赤い実から金運・商売

繁盛


クロガネモチ 「苦労のない金持ち」という語呂から金運


ヒイラギ 葉のトゲから魔除け


これらの言い伝えの多くは、神道・仏教・中国文化・言葉遊びが混じり合いながら形づくられてきました。室町時代の禅庭、江戸の武家屋敷、明治以降の近代庭園と、時代とともに積み重なってきた文化が背景にあります。


日本庭園

縁起の悪い木とされるものについて


「桜の木は縁起が悪い」「サルスベリはやめたほうがいい」——そういった言い伝えを耳にすることがあります。


サルスベリは「猿も滑る木」から転じて「試験に滑る」「商売が滑る」などと言われることがありますが、地域や家庭によって解釈はさまざまです。庭木の縁起の話は土地ごとに異なる言い伝えがあり、「絶対にこの木はダメ」という普遍的なルールがあるわけではありません。


松・竹・梅——なぜこの3つが慶事の象徴なのか


冬の寒さの中でも緑を保つ松、まっすぐに育つ竹、雪の中でいちばん早く花を咲かせる梅——この3つの組み合わせ(歳寒三友)は中国から伝わり、室町時代以降に慶事の飾りとして定着しました。


3つに共通するのは「逆境の中でも力強く在る」というイメージです。庭の中でこの3つが揃っているお庭は、今でも特別な場として大切にされていることが多いです。


縁起より大切なこと——木の性質と庭の環境


縁起の話は、木を選ぶときのひとつの視点です。ただ、長く庭で生きる木として考えると、縁起だけでなく「その木が庭の環境に合っているか」が重要です。


・日当たりと風通しは木の性質に合っているか

・将来どのくらいの大きさになるか

・剪定の手間がどれくらいかかるか


松は縁起が良くても、管理を続けなければ庭の形が崩れます。ナンテンは手入れが少なくて済みますが、植える場所によっては根が広がります。縁起と木の性質を両方見て庭に合う木を選ぶことが、長く付き合える庭への道です。


よくあるご質問


Q. 縁起の悪い木は植えないほうがよいですか?

縁起の言い伝えは地域や家庭によって異なり、絶対的なルールではありません。大切なのは、その木が庭の環境に合っているかどうかです。管理の手間も含めて実用的な観点から選ぶことをおすすめします。


Q. 松・竹・梅の組み合わせが縁起良い理由は何ですか?

冬の寒さの中でも緑を保つ松、まっすぐ育つ竹、雪の中で最初に花を咲かせる梅——この3つが「逆境に負けない力強さ」を象徴するとして、室町時代から慶事の飾りとして定着しました。


Q. 現代でも庭木の縁起を気にすべきでしょうか?

縁起はその木を大切にしようとする気持ちの表れでもあります。「この木には意味がある」と思いながら手入れをすると、庭との関係が深まります。ただ、縁起だけで選ぶのではなく、長く元気でいられる木を選ぶことが、結果的に良い庭につながります。


庭木の年間管理については、剪定屋空の年間管理サービスをご覧ください。

 
 
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