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オレンジの花に気を付けて。毎年注意喚起されるあの植物ナガミヒナゲシ

  • 執筆者の写真: 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
    三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
  • 10 時間前
  • 読了時間: 3分

ナガミヒナゲシ オレンジの花 外来種 道端に咲く

やさしいライトオレンジ色の花、道端や公園、街中や庭先でも見かけることのある「ナガミヒナゲシ」。


4月から初夏のこの時期になると、毎年のように注意喚起がされる植物です。


自治体からのお知らせでは「素手で触るとかぶれやただれを起こす恐れがある」と危険が広報されており、ネットニュースにも毎年のように取り上げられています。


その主な理由が、茎や葉に含まれるアルカロイド系の毒。植物を傷つけると染み出てくる黄色い汁がその正体で、皮膚が弱い方はかぶれやただれを起こすことがあります。


庭や公園での除草作業の際には、必ず軍手や園芸用手袋を着用してから触るようにしてください。


このアルカロイドは口に入った場合も危険です。子どもやペットが誤って口にしないよう、お庭や通学路に自生している場合は早めの管理をおすすめします。


驚くべき繁殖力 — 1株から最大16万粒の種子


ナガミヒナゲシが多くの自治体で問題視されている最大の理由が、その圧倒的な繁殖力です。1株からなんと最大16万粒もの種子が生まれるといわれています。それぞれの種子は風・人・動物・車などに乗って広範囲に拡散。1〜2年であっという間に広がっていきます。


さらに厄介なのが、アレロパシーと呼ばれる性質。根や茎から他の植物の成長を抑制する化学物質を出すため、周囲の在来植物の育成を妨げてしまいます。現在、国の「特定外来生物」には指定されていないものの、在来種の生育環境を壊す恐れがあるとして、各地の自治体が駆除を推奨しています。

ナガミヒナゲシ 墨絵 可憐な花 春の光

駆除のタイミングがとても大切


ナガミヒナゲシは一年草なので、種子さえ広がらせなければ翌年の発生を大幅に抑えることができます。駆除は花が咲く前〜実ができる前のタイミングが最も効果的。実が熟して弾ける前に根ごと引き抜くのが理想です。


実際に除草する際は、ビニール袋に入れてそのまま燃えるごみへ。土に放置すると種子がこぼれて逆効果になりますので注意してください。地下茎で繁殖するタイプではないため、根ごとしっかり取り除けば再生の心配はほとんどありません。


庭仕事をされている方は、春先に土が露出しているスペースを注意して見てみてください。発芽したばかりの小さな株のうちに対処しておくと、後の管理がぐっと楽になります。


ナガミヒナゲシ 除草 管理 手袋で根ごと抜く

それでも、風に揺れる花姿は可憐


邪魔者のように扱われがちなナガミヒナゲシですが、風にそっと揺れるその花姿は素直に可憐。同じケシ科のポピーのような薄い花びらが重なり、やさしいオレンジ色が春の光を透かして輝きます。


花言葉は「平静」「慰め」「癒やし」。危険を知りながら、それでも癒しをくれる植物と、上手につきあっていきたいものですね。


ナガミヒナゲシ:ケシ科ケシ属 原産地:地中海沿岸(南ヨーロッパ・北アフリカ) 草丈20〜60cm。開花期は4月〜6月。1960年代に日本で初確認され、現在は全国に分布。繁殖力が強く、在来種保護の観点から自治体による駆除が推奨されています。



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