しがらは植物たちが育つための足場
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

- 5 日前
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今年のしがら工法で使う粗朶材を確保するため、
自宅のコナラとアベマキを少し手入れしました。

太くなりすぎた枝を整理し、更新を促すために間をあける。結果として出た枝は、山に戻り、斜面を支える材料になる。
切ることと、育てること。
守ることと、使うこと。
この循環の中に、しがら工法の本質があるように感じます。
現場で選ばれる、しがらのかたち

しがら工法と一言で言っても、現場ではいくつかの形式があります。
竹しがら
竹林整備で出た竹を活用し、柔軟で景観になじむ構造。耐久年数は限られますが、植生回復までの「時間をつくる」役割に向いています。
粗朶しがら
今回のように、コナラやアベマキの小枝を束ねて壁材にする方法。細かい土砂をよく捕まえ、有機物も溜まりやすい。沈下を前提とした追い材を含む管理が重要です。
木柵(丸太柵)
より強度が必要な場所で使う形式。ただし、水を止めすぎると逆効果になるため、水抜き設計が不可欠です。
どれが正解か、ではなく、その斜面が今どの段階にあるかで選びます。
「決める → 作る → 育てる」という考え方

しがらは、永久構造物ではありません。
しがらは植生が主役になるまでの仮の足場です。
決める
水の道を読む。
主流と越流を見極め、水を無理に止めず、受け流す。
作る
自然素材で呼吸する壁をつくる。
強さと柔らかさ、透水性のバランスを取る。
育てる
完成後がスタート。
土が溜まり、草木が根を張り、
しがらが役目を終えていく過程を見守る。
この順番を飛ばすと、しがらはただの不安定な構造物になってしまいます。
治山技術における、しがら工法の位置づけ
しがら工法は、治山技術では柵工(さくこう)に分類される山腹工の一つです。
目的は明確で、
表層土砂の流亡防止
土壌の安定と水分保持
植生回復のための基盤づくり
つまり、単体で完結する工法ではなく、緑化を前提とした基礎技術です。
だからこそ、
強く作るよりも
自然が回復できる余地を残すことが求められます。
材を集めるという行為そのものが、設計になる

今回手入れしたコナラやアベマキは、杭材としても、粗朶材としても使える樹種です。
焼杭処理を施せば、地中部の耐久性は大きく伸びる。しがらの寿命を、植生回復のスピードに合わせるための、とても大切な工程です。
どの木を、どの太さで、どれだけ使うか
それを考える時間そのものが、すでに設計の一部だと感じています。
しがらは、自然の回復力を信じる工法

しがら工法は、人が自然を制御するための技術ではありません。
水と土と植物の働きを信じ、人はきっかけをつくるだけ。
やがて、しがらが見えなくなる頃、その斜面は一番安定している。
山や出た枝が、そんな未来の斜面を支えると思うと、嬉しくなります。
また今回使う材や落ち葉はなるべく山の環境で出たものを活用しており、落ち葉はコナラなどのドングリや種子がたくさん入っているのでこちらが育つのも期待。
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