チューリップの和名は「鬱金香(うこんこう)」。嗅いでも憂鬱にならない、香りと歴史の話
- 飯島 一郎

- 2020年6月4日
- 読了時間: 3分
更新日:5月17日

チューリップの和名は「鬱金香(うこんこう)」。「鬱」という文字が入っていますが、嗅いでも憂鬱な気分にはなりません。
小さな子どもでも名前を知っているほど有名なお花ですが、和名を知っている方は意外と少ないかもしれません。
「鬱金香(うこんこう)」——なぜ鬱の字が入るの?
チューリップの和名「鬱金香」は、ウコン(鬱金)のような香りがすることから名づけられました。
「鬱金」と書いてウコンと読む漢字、その元の意味は「鮮やかな黄色」。憂鬱の「鬱」とは由来が異なります。確かにウコンの黄色はとても鮮やかですよね。
実際にチューリップの花に鼻を近づけてみてください。ウコンのような少しスパイシーな香りがするものも、よりお花らしい甘い香りのものも、品種によって異なります。
オランダから江戸時代の日本へ
チューリップの歴史
チューリップは中央アジア原産で、16世紀にオランダに伝わりました。オランダではチューリップ球根の取引が経済を席巻し、「チューリップ・バブル」と呼ばれる世界初の経済バブルを引き起こしたほどです。
日本にチューリップが伝来したのは江戸時代中期。鎖国下で唯一公式に貿易を行っていたオランダからの船が、長崎の出島を通じて多くの植物をもたらしました。
豆知識:種子と球根の違い
よくいただく質問に「種と球根は何が違うの?」があります。
種子は、芽や根を発芽させる際に良い条件の土地を求めて進化したもの。鳥や動物を媒介して、より良い場所へ移動しながら繁殖します。
球根は、厳しい環境下でも生育できるよう根が肥大化したもの。チューリップの球根はちょっとやそっとでは動かない重さを持ち、外敵から身を守るため毒を含むものも多いです。

お庭でチューリップを育てている方は、ぜひ花の香りを嗅いでみてください。和名の「鬱金香」が伝えようとした香りが感じられるかもしれません。
この記事を読んだ方におすすめです。
チューリップの球根を掘り上げるタイミングはいつですか?
花が終わり、葉が黄色くなり始めた6月頃が目安です。葉が完全に枯れる前に掘り上げ、風通しのよい日陰で乾燥させてから涼しい場所で保存します。
チューリップが翌年も咲かない原因はなんですか?
主な原因は球根の栄養不足です。花後も葉が枯れるまで肥料を与えて球根を太らせることが大切です。また夏場の高温多湿も球根が傷む原因になります。
チューリップはどの程度の深さに球根を植えればいいですか?
球根の高さの3倍程度の深さが目安です(5〜6cmの球根なら15〜18cm程度)。浅すぎると霜の影響を受けやすく、深すぎると発芽しにくくなります。
庭木の定期管理・剪定については剪定屋空へご相談ください。
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