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実は食べられる?お酒になる?秋を彩る花火花「ダリア」

執筆者の写真: 飯島 一郎
飯島 一郎
2022年11月12日
読了時間: 3分

更新日:9月9日

花色、花の形ともにバラエティー豊か、花火のように華やかでダイナミック、それでいて繊細な美しさ。愛好家を惹きつけてやまない魅力的な花「ダリア」です。


実は食べられる?お酒になる?秋を彩る花火花「ダリア」


オーキッド咲き、ポンポン咲き、アネモネ咲き、カクタス咲きなどなど…花型だけでも17種ほどあるスタイルの多さ。世界では2万~3万種の品種があるというので驚きです。


ダリア:キク科・テンジクボタン属、原産地はメキシコ(グァテマラの高原地帯という説)、学名・英名Dahlia、和名を天竺牡丹(てんじくぼたん)開花期は夏から秋、10月頃には全国のダリア園で美しい花が見ごろになるようです。


日本に入ってきたのは江戸時代後期、昭和期には「ダリヤ」という名称が使われ、今ほど派手さはないものの、庭先に咲く家庭の夏花として普及しました。


今では観賞用の代表各ですが、そもそもは「食用として」の用途があったようです。



メキシコの高地では、芋として育てられていた


観賞用になるずっと前の話です。


原産地のメキシコとグアテマラの高地では、スペイン人が来る前からダリアが育てられていました。アステカの人たちはこの植物をアココトリ、ココショチトルと呼んでいます。ナワトル語で、水の管、中空の茎の花、といった意味です。茎の中が空洞だからです。


育てていたのは花のためではありません。芋のためでした。デンプンの多い塊根が食べ物だったのです。


コウテイダリアは、この呼び名がそのまま当てはまる種類です。背丈が6mを超えることもあり、その長い中空の茎は、水を運ぶ管として使われました。山に入った人が、茎の中の水を飲むこともあったといいます。


てんかんの薬として使われていた、という記録も残っています。


文字に残っている最初の記述は1570年。スペイン国王フェリペ2世の侍医フランシスコ・エルナンデスが、メキシコの植物を調べるよう命じられて渡り、書き残したものです。


今もメキシコのオアハカ地方では、サツマイモのような甘い塊根をとるための品種が育てられています。


山形で焼酎になっている球根と、五百年前のメキシコで主食だった芋は、同じものです。


出典 米国ダリア協会 https://www.dahlia.org/docsinfo/articles/dahlia-nomenclature-and-brief-history/


かつて「ダリヤ(ダリア)は毒がある」と噂が広まっていた時期がありましたが、現在では検証も進み「ダリアは無毒」であり、花も茎も、そしてサツマイモやサトイモのような立派な球根は天ぷらや漬物として食べられています。


そして花の名所「ダリヤ公園」のある山形県、川西町の樽平酒造さんでは、ダリアの球根から造った「ダリア焼酎」も販売。


「ダリア焼酎たるへい」は「米・米麹・ダリアの球根を蒸して細かくしたもの」を発酵させてできた醪(もろみ)を蒸留し、アルコール分を回収。ダリアの球根は30%以上使用。


アルコール度数25度、くせのないフルーティーな味わい、なのだそう。


香りは?味は?ちょっと気になるお酒ですが、ゴージャスな花を想いながら飲む焼酎…そんな風情あるお酒タイムも良さそうですね。

 
 
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