ムスカリの育て方・花言葉・植えっぱなしのコツ——春に咲く球根花の基本
- 飯島 一郎

- 4月24日
- 読了時間: 4分
更新日:5月3日
ひょろりと伸びた茎に咲く、小さなぶどうのような紫のかわいい花「ムスカリ」。赤や黄色、白いチューリップの花とも相性がよく、グランドカバーのように咲きそろったムスカリはお互いの色を惹きたてる春ガーデンの演出にも一役かってくれます。

寒さ暑さにも強く丈夫で育てやすいこと、植えっぱなしで何年も繰り返し咲いてくれることもガーデーナーにとってありがたいポイント。
鉢植えやプランターなら窮屈になってきたら掘り上げて分球して植え直す、地植えの場合は球根が自然と増えて広がってくれるので、ガーデンエリアに問題なければそのままでも。花が小さくなった様子があれば掘り起こして分球すると良さそうです。
植えっぱなしで何度も咲いてくれる春咲きの球根植物としては、ムスカリ、スイセンやハナニラ、タマスダレなどもよく見かけます。
ほったらかしでも春を知らせてくれる素敵な植物ですが、半野生化というくらい逞しいものも多いので広がり過ぎない程度にそれなりに管理は必要。
とはいえ、忘れていたころにパッと明るい色の花を咲かせてくれる春咲き球根植物を見つけると、気持ちも華やぎ明るくなるもの。春の庭先や近所のお庭でかわいい花を見かけたら、来年に向けて迎えてみてはいかがでしょう。
ムスカリの花言葉は「明るい未来」「通じ合う心」です。
ムスカリ:キジカクシ科(クサスギカズラ科) / ムスカリ属 原産地:地中海沿岸、西アジア 秋植え球根、開花期は3月~5月 耐寒性、耐暑性の高い初心者にも育てやすい植物。青、紫の他白、黄色、ピンク色の花もあります。グランドカバー、寄せ植えの花として重宝されます。
ムスカリという名前は、ギリシャ語の「moschos(ムスク)」、つまり麝香(じゃこう)に由来しています。原種の多くが甘く芳醇な香りを持っていたことから、この名前がついたとされています。現在流通している品種の多くは香りが薄くなりましたが、品種によってはまだ香りを楽しめるものも残っています。
植えっぱなしで何年も咲き続ける理由は、球根の貯蔵機能にあります。花が終わった後も葉が残っているのは、光合成によって養分を球根に送り込んでいるため。この時期に葉を切り取ってしまうと翌年の花が少なくなってしまうので、葉が自然に枯れるまで残しておくことがポイントです。球根にはそれだけの養分が蓄えられていて、水耕栽培(水だけで育てること)も可能なほどです。
豆知識
ムスカリの球根は、正式には「鱗茎(りんけい)」と呼ばれる器官です。タマネギを縦に切ると見える層状の構造と同じ仕組みで、各層に次のシーズンのためのエネルギーを蓄えています。球根植物が「植えっぱなしで毎年咲く」のは、この貯蔵システムのおかげです。球根が混雑してきたと感じたら(目安:3〜4年ごと)掘り上げて分球するのが、花つきを維持するコツです。
よくあるご質問
Q. ムスカリの花が終わったら葉は切っていいですか?
花後は葉をそのまま残してください。葉が光合成をして球根に養分を送り込むため、翌年の花の数や大きさが変わります。葉が自然に黄色くなってきたら、その時点で切り取っても問題ありません。目安として花後1〜2ヶ月ほどです。
Q. 地植えのムスカリがどんどん増えて困っています。
ムスカリは球根が自然に分球して広がっていく性質があります。広がりすぎた場合は、葉が枯れる5〜6月ごろに掘り上げて間引くのが効果的です。秋に植え直す分だけ残し、余った球根は他の場所に植えるか処分します。
Q. 鉢植えのムスカリを来年も咲かせるにはどうすればいいですか?
花後に液体肥料(リン酸分が多めのもの)を2〜3回与えると、球根に養分が蓄えられて翌年の花つきが良くなります。夏は休眠期なので水やりを控えめにし、鉢ごと日陰に置くか掘り上げて保管します。秋になったら再び植え込んで管理を再開します。
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