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葉も花もコントロール、夜は眠る。上手に生き抜く強く小さな野草ムラサキカタバミ

  • 執筆者の写真: 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
    三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
  • 7月21日
  • 読了時間: 2分

道端に、空き地に、道路の端のちょっとしたスキマにも顔を出している小さな紫の花。可憐な花びらにスラリとした茎、葉はクローバーのようなハート形、かわいらしい野草「ムラサキカタバミ」です。

葉も花もコントロール、夜は眠る。上手に生き抜く強く小さな野草ムラサキカタバミ

見た目は儚げな癒しの花ですが、庭の隅っこや園芸プランターにもしっかり陣取っていたりと、なかなか逞しい強さのある植物。いわゆる雑草として駆除されることが多いですが、引き抜いても細い茎から折れてしまい地下茎に伸ばした根は健在!という曲者。


根が残っていると旺盛な繁殖力でグングン勢力を伸ばしていきます。また自己コントロール?がとても上手で、暑い日差しの時間帯はハート形の葉を半分閉じて強すぎる熱を受け流し、雨や曇りの日、日照条件の悪い時期や夜には葉も花も閉じて眠ります。カタバミにとって心地よい半日陰の時間になると開く…器用な花。


外来種で江戸時代に観賞用として渡来したとされています。タネを遠くに飛ばして繁殖力も旺盛、根絶することが困難なほどの強い生命力にあやかり、子孫繁栄や家の継続を願った「剣片喰(けんかたばみ)」という紋章・家紋にも採用されています。


かわいい姿に油断してしまうと、ガーデナーにとって手ごわい相手となりますが、上手な生き方で世を渡ってきた植物をリスペクトしつつ、うまく共存していきたいものですね。


ムラサキカタバミ:カタバミ科 カタバミ属 Oxalis debilis(オキザリス デビリス)

原産国:日本、熱帯や亜熱帯地域


和名:紫片喰(むらさきかたばみ)、紫酢漿草(むらさきすいもぐさ) 

開花期は4月~10月 大型の黄色の花オオキバナカタバム、紫色のイモカタバミもあります。

 
 
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