冬から春にかけて元気に花を咲かせてくれる植物のひとつ、デイジーです。
日本名では雛菊(ひなぎく)という名でも馴染みがありますね。
デイジー:キク科ヒナギク属、学名Bellis perennis、ヨーロッパ・コーカサス地方原産の欧米では古くから身近にある花として愛され、イタリアでは国花となっています。
耐寒性も高く、冬の花壇も彩ってくれること、品種も多く色や雰囲気も様々なものを楽しめるということも、ガーデナーに好まれる理由でしょう。
画像の品種は「チロリアン デイジー」で、パッと開いたまるい形に、細かく分かれたモコモコとした花びらが、可愛い人気の種類です。
ところで名前についた「チロリアン」とは…同名の福岡銘菓の形に似ているから?(ご存じでしょうか?)確かに中にクリームのたっぷり詰まった円筒状のクッキーに見える気もしてきますが…。
「チロリアン」の意味を調べてみると、英語で<オーストリアのチロル地方の人々>を指すそうで、チロル地方とは、ティロール:ヨーロッパ中部にある、オーストリアとイタリアにまたがるアルプス山脈東部の地域のことなのだそう。
TVや画像でよく目にする、雪をかぶった美しいアルプスの山々に囲まれた、大自然。チロリアンデイジーもそこに暮らす人々の呼び名からきた名前なのだと思われます。
ちなみにお菓子の方のチロリアンは、チロル地方のイメージと博多弁で「千鳥」を「ちろり」と発音することに、お饅頭の「あん」をつけた造語が由来なのだそう。
チロル地方と博多弁の不思議コラボというわけですね。
これからはポンポン咲きのデイジーの花を見るたび、お菓子が頭に浮かんできそうです。