ピーピー豆。私の子どもの頃はそんな呼び名でした。草むらに生えている雑草、紫の花が咲きかわいい緑の鞘がつくマメ科植物。
学校帰りの道端で鞘をちぎって笛のようにピーピー音を鳴らしていた、九州地方ではどこにでもある身近な植物です。中の実を出して鞘をくわえて息を吹き込むと意外といい音がするんですよね。
実の熟れ具合や鞘の大きさによって音色が違っていたりする。今の小学生はそんな遊びはしないのかな。
ピーピー豆の名称は「カラスノエンドウ」標準和名は「ヤハズエンドウ」でエンドウと名がついているようにマメ科ソラマメ族の植物です。
マメ科の植物は根粒菌の力によってその土地を肥やしてくれるので歓迎される雑草でもあり、地中海沿岸原産で食用とされていた歴史もあるとか。
食べられる?!ちょっと検索してみたら、何人か食べている方を見つけました。レシピサイトでは天ぷらや豆ごはんにしている方、豆で納豆をつくっている上級者の方も。食べるときはしっかりと茹でて無毒化する必要があるようですが、食べることはできるみたいです。ただあまり美味しいと書いてある記事はなかったので、さすがにキヌサヤやエンドウ豆のような味は期待できないのではないでしょうか。
なかなか食べるまでには至りませんが、一日一日みるみる成長してふっくらとした豆の鞘になる様子は見ていてかわいいので、しばらく観察してみようかなと思っています。