夏の終わり、秋の彼岸の時期に咲く真っ赤な花「彼岸花(ヒガンバナ)」

ヒガンバナ科・ヒガンバナ属、原産地は中国です。
美しいというにはちょっと強烈な毒々しさもあるような妖艶さ、何となく違和感があるのは花が豪華なのにその下は一本の茎のみ。葉がなく花部分が大きいので不思議な感じがするからでしょうか。
成長過程も変わっていて、芽を出してから花芽をつけ開花、花が散った後に葉が出てくる、という変わり種です。
昔から不思議な花と想われていたのか別名も多く1000種を超える名前があるといいます。サンスクリット語や仏典では「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」、墓地や死に関係する名も多く「死人花」「幽霊花」など。学名の「Lycoris radiata(リコリス・ラジアータ)」から「リコリス」、リコリスという名前は日本に自生する原種赤花であるヒガンバナも含めた、ヒガンバナ属の植物の総称として扱われるようです。
関連する話として、最近話題にあがっていた記事にはTVアニメ「リコリス・リコイル」のアイキャッチイラスト、描かれたキャラクターが彼岸花を口にくわえたシーン。
ストーリーを知らない私でも素敵だな、と思う絵なのですが、ニュースサイトでも話題になったのは併せてだされた「絶対真似されないようお願いします」という注意喚起。
そう、ヒガンバナには毒があります。
アルカロイド系の強い毒を含むので決して口にしてはいけない植物。絵になる素敵な雰囲気の花ではありますが、その点はくれぐれも注意してくださいね。